

大阪・関西万博の会場で三幸学園の生徒たちがステージに出演しました!!
2025.09.22
三幸学園OB・OGの皆さん、こんにちは。
9月も下旬になり、やっと涼しくなってきましたね!日差しはまだ強く感じますが、風が気持ち良くて、行楽シーズン到来!という気がしています。
さて、4月から開催されている大阪・関西万博ですが、皆さんは行かれましたでしょうか?
開催期間も残すところあと20日程になりましたね。今日はその「大阪・関西万博」で、三幸学園の生徒達がステージに出演したニュースをご紹介したいと思います。
今回は、ステージ出演に至るまでの経緯も詳しく教えていただきましたので、じっくり読んでいただけると嬉しいです☆
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「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催されている大阪・関西万博。開催年となる2025年は、戦後80年という節目の年でもあり、改めて平和や人権について考え、恒久平和への誓いを新たにする機会とされています。
8月1日(金)、大阪府が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」内のリボーンステージにて、人権啓発イベント「Love × Laugh × Life みんなが笑いあえる世界へ」が開催され、三幸学園の生徒たちが30分間のステージ出演をしました。

★大阪府発表資料
https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/fumin/o070020/prs_51049.html
★Love×Laugh×Life 特設ホームページ
出演したのは大阪地区7校それぞれから選出された約40名の生徒たち!(大阪医療秘書福祉&IT専門学校/大阪リゾート&スポーツ専門学校/大阪こども専門学校/大阪ビューティーアート専門学校/大阪ウェディング&ブライダル専門学校/辻学園栄養専門学校/辻学園調理・製菓専門学校)
生徒たちが発表したのは演劇風パフォーマンス。物語の題名は「人権を考える旅に出た少年少女の物語」。主人公が旅の中で出会う人々との交流を通じて、“みらいの人権”について考え、成長していくという内容です。
【 食文化を考える 】

まずは、「万博のステージ出演という機会をどのように獲得したの?」をよくお尋ね頂いたのでご紹介!
最後は学園関係者はもちろん世界中からの来場者たちに見守られ締めくくったステージまでを時期別にお届けします。
1.「どうやってステージ出演機会を得たの?」
2024年10月。学校infoメールへ届いていた大阪府発信のステージ出演公募を発見。➡応募後、1次選考(企画書書類選考)通過。➡2次選考(大阪府人権局によるプレゼン審査)を受けるも、このままでは通過は難しいとされ、別企画書による再プレゼン実施。
2025年4月。最終確定通知!物語の中身は「女性の人権/こどもの人権/性的マイノリティ/食文化の違い/障がい者の人権」について少年少女が旅先でそれぞれに遭遇しながら成長していくあらすじが採用された。
【 マイノリティを考える 】

2.次なる試練。「厳重な台本審査」
台本は、大阪府や万博協会の審査が・・・“人権”と“平和”を深く研究し言葉を編む必要があるため、普段から学術的な知識を持ち、舞台演出経験に長けている小田原短期大学特任の近藤先生に脚本お手伝いいただき作成!
しかし、「どこを切り取られても、人権と平和において世界中の方々が誤解なく楽しめるためには」との視点で初稿は結構厳しい却下の量とレベルが。。。最終、許可が出たのはなんと本番1か月前!その後の修正は、当日、英語通訳に使用されるため一切不可のままようやく練習がスタートできる状態に。
【 ステージ風景 】

3.最後の試練。「準備期間1か月しかない!」「大阪府からのリクエストは“若い力で世界中に人権と平和について声をあげてほしい!”」
① 台本の中身が決まっていない状態で集められた7校の学生。当然男女比や各校練習しやすい配役が綺麗にあてはまるわけはなく。。。なのに台本修正一切不可・・・各校から集まった学生が学校の違いを越えてごちゃまぜの配役に。自分のだけでなく周りの台詞も覚え、台詞がないけどステージ上にいるときの演技をつくっては何度も練習をし、衣装準備、小物や背景、曲の準備とJASRACへの申請・・・怒涛のようなスケジュールで1つの演劇をつくりあげていきました。
② 「ただ万博で演劇をする」では目的達成とはなりません。“若い力で世界中に人権と平和について声をあげる”には、『学生自身が人権と平和について学び・考え、当日の来場者に“伝わる”ような解釈をして心から全身を使って演じられるようにすること。』ここが最後まで難しかったことです。ただ同時に、これに取り組んでいる時間が最も尊かったとも言えます。
限られた時間でしたが、本番1週間前、7校の出演学生全員と「人権って何だろう?わたしたちの身近にある人権はどう?未来の人権ってどうしていきたいだろう?」を共に学び、考え、互いの意見を交わしたり、発表してもらったりしました。その後からの学生たちの演技に一層の深みが増したことは言うまでもないですが、久しぶりに練習を見に来ていただいた教員から「見違えた」とのFBを頂けた瞬間は、学生たちが一番喜んでいました。
4.本番、そして学生たちの声。
当日は噂通りの炎天下。関係者専用控室や万博バックヤードを楽しみつつ、大屋根リングの下などを避暑地にしながら、本番までの学生の気持ちが昂りすぎぬよう気を付けながらの準備。
ビューティー校の学生が他校の学生のメイクを手掛けたり、ブライダル校の学生がリゾート校の学生にタキシードを貸したり、こども校の学生が医科校の学生にこどもたちの動きレクチャーを確認したり。そしてなお、当日まで想定外の情報や連絡のやりとりが続く協会や業者との狭間に立つ三幸教員たち。
そして昼間さんや鳥居さん方々が日陰もないアツアツのお席に着席されいよいよ本番!ステージ周りのキッチンカーやパビリオンに並ぶ人たちの目線を、大屋根リングの下や上を行き来していた人たちの足を、万博テーマソングとともに踊り始めたリゾスポダンスコースの躍動感と主役の演技が引き止めました!
7校の学生たちの演技は、炎天下の中滝のように流れる汗がまるで宝石をキラキラまとっているかのように輝いて見え、これまでを上回る“心”がのった声と演技で表現されていました。
終了後のミーティングや後にとった学生アンケートでは、「見ている人に「伝える」ための発想力や創造力を身につけられた」「自分が知っていたのは人権の一部だった。障がい者やマイノリティの方についての考え方が変わった」「他校の人と一番深く関わった経験」「1か月でこんなことができるとは」などの声が届き、自身の成長を感じる声を多くもらいました。
【 グループソング”その先に”を世界に 】

最後に。私事ですが、想像以上の難易度に、半ば圧倒され挫けそうになることもありました。それを支えてくれたのは、関西地区の担当理事村田さんはじめ、応募当時いらした岸本さん、応募後は太田さんや吉田さん、そして各校責任者はもちろん、何より各校担当窓口(新井さん・里吉さん・米田さん・酒井さん・安積さん・木村さん・井上さん・立壁さん・稲葉さん・山崎さん)の協働力あってのことに他なりません!本当に感謝の気持ちでいっぱいで、この1か月に見た学生たちの急成長は大変尊い財産になりました。
そして、三幸のグループソングが学生の声や表現をもって、万博のテーマにのせ世界中へ未来へ届けられたことがとても誇らしかったです!(振付も学生自身が歌詞から作ってくれたものです)
もしよかったら、全30分の演劇の終盤3分程のみですが、ステージ終盤からグループソングまでの動画を格納したリンクを記載させて頂きますので、ご高覧頂けますと幸いです。
↓↓ 各校担当者たちの記録を集めて、ステージのフルバージョンも限定公開版を作成いたしました。
<フル:前編>
<フル:後編>
(リンクを知っている方限定公開のyou tubeを使用しています。)
※当日の機材不具合により、前編に一部欠落している場面がございます。予めご了承ください。
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グループソング「その先に」は、私自身も三幸学園の思い出が詰まっている曲です。
今の三幸学園の生徒達が、この曲に振り付けを付けて踊っている姿を見てとても感動しました☆
OB・OGの皆さんにとっても、きっと懐かしいグループソング「その先に」と、それを歌って踊っている今の生徒達の姿をぜひ見ていただきたいです。ぜひYouTubeの動画をご覧ください!!
今回の記事にご協力くださった許斐さん、当日までの準備の事や、OB・OGの皆さんにも当日の様子を見ていただきたい!と動画を作成してくださり、本当に感謝しております。ありがとうございました。
それではOB・OGの皆さん、また次回の記事でお会いしましょう!!